知覚(ちかく)

  1. (名詞)

    感覚器官を通して外界の事物や身体内部の状態を知る働き。

  2. (名詞)

    知覚とは、私たちの感覚的経験の中で、まとまった対象や事物について知る経験を指します。

    視覚的には、窓の外には家や木や自動車や人びとが見え、家の中には種々の家具や家族の姿が見え、それらの空間的位置関係を知ることができます。

    また,聴覚では風の音や声が聞こえ、手では、触ることによって食器の形や位置を知ることもできます。

    このようなまとまったものに関する、視覚や聴覚や触覚などの経験を知覚といい、われわれ人間はすべての情報を、感覚を通して得ています。

    感覚は古くから視・聴・嗅・味・触の五感(五官)に分けられてきました。

    このほかにも有機感覚、平衡感覚、筋運動感覚などがあります。

    視覚によって遠方の星について知ることができ、触覚によって身近な対象を知覚し、有機感覚によって体内の状況を知覚します。

    知覚によって環境の状況を知り、それに応じて適切な行動を取り、その結果について知ることが出来ます。
    また、多くの知的・社会的情報を文字、画像などの視覚情報、音声の聴覚情報、身近な事物の触覚情報、食物に関しての味覚・嗅覚情報として知る。
    他の人の動作・表情を眼で見、声を聞き、身体に触れるなど、知覚は対人コミュニケーションにも大きく役立っています。
    また、絵画、映画、演劇、音楽などの芸術にも知覚は重要な役割をもちます。

    知覚は単に知的な情報の媒介をするだけでなく、人びとの感情に大きな効果を与えているものです。

  3. (Wikipedia)

    動物が外界からの刺激を感覚として自覚し、刺激の種類を意味づけすることである。
    視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚など、それぞれの感覚情報をもとに、「熱い」「重い」「固い」などという自覚的な体験として再構成する処理であると言える。